僕がコラム的な内容を書くのは珍しいかつニーズなんてなさそうなんですが
僕もポケモンカードをはじめて15年。今年からは公式大会にも出始めたので
老害でありながら、ルーキーの小話として見ていただけると幸いです。

今回テーマに置くのは、いわゆる 「地雷デッキ」というものの存在について


①地雷デッキは成立するのか
②大規模な公式大会での地雷デッキとは
という観点で書いていきます。


「地雷デッキ」って色んな所で耳にするワードだと思います。
「とんでもない地雷デッキ踏んで負けたー!」
なんて良く聞くんじゃないでしょうか。

では「地雷デッキ」の定義はなんなんでしょうか。今更ながらちょっと調べてみました。


★地雷(Rogue Deck)とは、トーナメントに出たごく少数派のデッキや、完全にメタから外れているデッキ。対策カードの隙を突いたり、動きを読ませないで勝ちを拾うことを目的として構築される。

★トップメタ群を強く意識したデッキは、例え独自色が強くてもアンチデッキ扱いになり、普通「地雷」とは呼ばれない。メタに追従するのではなく、わざと逸脱しているデッキのことである。そのため、奇抜なコンボデッキなどがこのカテゴリに分類される場合が多い。
ーMagic wikiより参照


わかりやすいですね。

メタ群のデッキのカードの隙をつき
動きを読ませないで《勝ちを拾う》 デッキということですね。

当然の事ですが、「地雷デッキ」はカタチはどうであれ、最終的には《勝つために構築されたデッキ》 であるということです。これが重要なお話になるので覚えておいてください。

また、「地雷デッキ」の定義について、wikiさんにはこんなこともかいてありますね。

――トップメタ群を強く意識したデッキは、例え独自色が強くても
アンチデッキ扱いになり、普通「地雷」とは呼ばれない。

これはガマゲロゲシェイミと、レックシェイミが環境の初めに台頭した時に、それらを倒すために使われた、ライチュウリーフィアあたりが近いでしょうか。みなさんもあのデッキをみて、「地雷だ!」と思うより「メタデッキへのアンチだ!」という感想を持ったのではないかと思います。

話がちょっとそれましたが、このアンチデッキと地雷デッキは意味が全く違うので混同しないように書いておきました。そしてアンチデッキというワードもこのコラムのキーになります。

ここまでの「地雷デッキ」の定義をみていると、《みんなが使わないようなカードをつかってメタを倒して勝っていく、、かっこいいじゃん!まるでヒーローじゃん!》なんて思ったりするかと思います。ちなみに僕もそうでした。

しかし調べていくと「地雷デッキ」について、こんな定義付けもなされていました。


★不意に現れてプレイヤーに被害を与えるものの比喩。


まさかのヒーローかと思った「地雷デッキ」に《プレイヤーに被害を与えるもの》という定義が。被害ですよ、被害。



ここからお話は大規模大会(今回でいうとレックウザメガバトルです)に移ります。

みなさんファーストステージやセカンドステージ、もしくはクライマックスステージの序盤に、アリエナイ地雷デッキに当たって負けませんでしたか?

例えば、環境トップのグラードンデッキで自信満々に乗り込んで、ギギギアルPsのデッキに負けませんでしたか?

「環境で強いはずのメタデッキで負けた!アンチに負けるならまだしも、なんであんな地雷デッキいるんだよ!勘弁して!」
こんな気持ちになったことがある人もいると思います。


ですが、実際あなたを苦しめたその憎き、地雷デッキはその大会で優勝したのでしょうか?そうではないと思います。


先ほどメタのアンチデッキとして紹介したライチュウリーフィアは、メタであるゲロゲ軸、白レック、グラードン等に対し、有利に戦うことができるからこそアンチとして使用する意味があります。ですから、Aリーグを中心に使用され、メタを押しのけて表彰台を独占していることもありました。つまり環境を制し、《勝ち切った》のです。

ですがしっかりとメタを意識せず、《特定のデッキを絶対に潰す》という構築しかされていない地雷デッキは勝ちきることができなかったのです。

たとえばサーナイトデッキ。は環境内の白レックにはキュウコンがいないとまず勝てない。致命的な点はグラードンにはほぼ無理。ということ。(正直、今大会の環境でグラードンに勝てないデッキの選択はまずありえなかったと思います。)

裏側では
そのグラードンをアンチするためにゲロゲ側はクロバットを採用して、メタから一歩ひいた点でアンチとして戦おうとしていた矢先、そんなサーナイトに倒されてしまう。
みたいなことが起きていたかもしれません。

これではせっかく環境をしっかりとよみ、デッキを構築しているプレイヤーが死角から殺害されているようなものです。

僕の見ていた大会はとにかくグラードン環境でしたが、だれもとめることはできませんでした。これは正しいアンチデッキが地雷デッキをふんで潰され、メタの勢いをとめれなかったのではないかという仮説も正直できるのかなと思います。

最初の地雷デッキの定義の話を再掲しますが

「地雷デッキ」はカタチはどうであれ、最終的には《勝つために構築されたデッキ》であるということ。

では、その地雷デッキ、


本当に勝つために構築されていますか?

一部のヤマを張ったデッキだけを絶対に殺すデッキでは
大会を勝ち抜くことができません。はなから勝つことを捨てています。

そんな勝ちぬけないデッキで、本気で優勝を狙うプレイヤーを撃ち抜くのは
僕個人、失礼だとも思いました。

勝ち抜けない地雷デッキはデッキではなく、ただの地雷です。
「このデッキは環境では勝ちきれないけどゲロゲだけは潰せるぜ!」みたいな考えは大規模大会では避けるべきではとおもいました。

いやいや「どんなデッキにも対応できないのが悪いだろ!」というご意見もあるとは思いますが、正直メタデッキといえど神のような完全無欠のデッキではないので、地雷デッキまで相手にしていたら肝心のメタ相手に勝てません。

ここまでつらつらと書いてきましたが、僕個人としての答えは

①地雷デッキは成立するのか
→するとは思います。たとえば知り合いが多く参加するジムバトルなどでは対人メタが有効でしょう。参加者全員がグラードンつかうとわかっていたらギギギアルを選択することは間違いではありません。
また、小さな大会(自主大会や、ジムバトルレベル)では別に誰しも勝つこと目的にしてはいませんから、地雷デッキはステキな選択かもしれません。新しい発想に繋がることもありえます。

②大規模な公式大会での地雷デッキのチョイス
プレイヤー自身《勝ちきれる》とおもうデッキならアリだと思います。ただ勝ちきることを前提としない地雷はあまりおすすめしません。勝てない地雷デッキをつかって、最終的に負けるのは意味がないと思いますし、地雷デッキに潰されたプレイヤーが楽しめたかというと、そうではないというところが論点だとおもいます。

ポケモンカードの楽しみ方はそれぞれですので
もちろんいろんなアイディアが生まれることは大賛成ですが
こんな視点で大会に参加することも、ある意味マナーなのでは
ないでしょうか?

コメント

楓

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索